2011年10月31日月曜日

気づき多き『++セッション』1回目、終了!

20111029日(土)、『++セッション』1回目を開催しました。
ゲストは、建築家の黒岩哲彦さん。参加者は12名。

まずは会場の『雨デモ風デモハウス』の外をぐるりと周りながらの解説でスタート♪


雨や風や太陽の力をぞんぶんに活かして快適な室温を保つ仕組みや、ハウスの外側の水路で微生物が排水を浄化する仕組みを見学。水路にメダカも泳いでいるのを見て、みんなビックリ。

そして『雨デモ風デモハウス』の裏手にある雨水タンクもチェック。


バケツを洗ったり、植木に水をやったりするのに雨水が使えるって便利です!(ちなみに、左手前でカメラを回しているのは、武蔵野三鷹CATVさん。1116日(水)のニュースで特集として紹介してくださる予定です♪)

 ふたたび室内に戻ると、黒岩さんのプレゼンテーションが始まりです。


テーマは、「自然の力を利用して気持ちいい暮らしができる家、『雨デモ風デモハウス』の秘密」。

雨と風を借りる。
生きものの力を借りる。
自分を借りる。
「借りて返す」が「つくる」になる。

という、人の暮らしが自然循環のなかにすっぽりと入って、家が植物のように機能する仕組みを分かりやすく説明してくださいました。
このプレゼンテーションは、「ミタカッチTV局」の須藤えみさんに撮影をお願いしました。後日、このwebサイトにアップします。おたのしみに♪

黒岩さんのプレゼンテーションのあとは、『++セッション』のコーディネーター小倉ヒラクくんが加わっての『++トーク』。



『++トーク』のあとは、いよいよワークに突入!
プレゼンテーションとトークのあいだに付箋に書き留めておいたキーワードや感じたことを2班に分かれて見せ合い、みんなで協力して3分類し、それぞれにタイトルをつけるというのが【ワーク1】。



さいしょは大量の付箋にひるみかけたかに見えたみなさんですが、あっというまに手を動かし、集中して分類作業に没頭。なにしろ与えられた時間は15分ぽっきり!


 あまりの集中度に、あえて休憩はなくして【ワーク2】に突入!


【ワーク1】の3分類それぞれから1枚ずつ付箋を選び、ワークシートに三角形に貼りつけてビジネスを発想します。
はじめはみなさん「う〜ん」とうなっていましたが、ひとり、ふたり、次々と瞳を輝かせていきました。


そうして生み出した案を共有し、事業概要を考えながらチラシを作るというのが【ワーク2】です。




語り、聞き、意見を交わし、みなさん熱中! 具体的な状況を想像したり、どんな人が顧客になるかを推測したりしながら案を組み立てていきました。

最後は、つくりあげた事業案を発表! 
非常に限られた時間にもかかわらず、4つの案ができあがりました。






サバイバルデザインの開発、ポニーやヤギを使った宅配システム、引越時のカーテンのリサイクル屋さん、温故知新の家具リサイクル屋さんなど、ユニークで魅力的な案が並びました。

・・事業計画を立案する【ワーク3】までは時間切れで到達できませんでしたが、みんなで編集力を発揮し、協力して走りきった3時間でした。
参加してくださったみなさんの感想も近日中にアップします!しばしお待ちをm(_ _)m

2011年10月5日水曜日

【++体験ツアー 第1回:森で木を伐り、丸太をかつごう!】

『まちエネ++プロジェクト』実行委員長の安田知代から、『++体験ツアー』のお知らせです。


日本の国土4分の1が、荒廃したスギ・ヒノキの植林の森。
この現実、知ってましたか?
第二次世界大戦後に国策によって多くの原生林が伐採され、スギとヒノキが植林されました。ところがそのほとんどが手入れされずに放置されています。そして森の荒廃は、土砂崩れや湧水の枯渇など、いろいろな害を引き起こすマイナスの現象につながってきています。
放ってはおけません。

富士山の中腹も例外ではなく、『NPO法人 森の蘇り』は、富士の森を「皮むき間伐」という手法で手入れし、間伐材を木材として流通させることで、瀕死の森を蘇らせようとしています。

今回の『++体験ツアー』では、皮を剥いて1年半ほど立ち枯れさせたスギを伐り、運び、磨くという森仕事を体験したり、森の現状を読み取り,感じ取る方法を学んだりします。
これから私たちがすべきことを見極めるための貴重な体験ができます。
『++セッション』に参加予定の方も、そうじゃない方も、どなたでもご参加いただけます。

【概要】
日時:20111023日(土)& 24日(日)
   ※集合・解散などの詳細は後日お知らせします。
場所:静岡県富士宮市
参加費:13,000円で(間伐体験イベント、食事、宿泊、保険込み。交通費別。参加人数によっては東京からレンタカーで行く可能性あり)。
定員:10名 ※小学校高学年以上も参加可能(要申込・保護者要同伴)
指導:大西義治さん(NPO法人森の蘇り代表)→(プロフィール:『++セッション』3回目http://tassetasse.jp/nittei.html)
予約・問合せ:info@tassetasse.jp 090-8476-6086(安田)

【内容】
1日目の22(土)は、『++セッション』の第3回のゲストでもある大西さんの『NPO法人 森の蘇り』が主催する間伐体験イベントに参加します。

2日目の23(日)は、森を歩き、戦後に植林されて放置されている植林地と、数年間すでに手を入れて管理されている植林地を比べます。


(安田知代)は、8月に『Think the earth』の「みずのがっこう」に参加し、大西さんの指導のもとでスギの皮むきを体験してきました。そして、できるだけ多くの方々に、ここでの森での体感と森仕事をシェアしたいと思い、『++体験ツアー』を企画しました。

今回のワークショップでは、1年以上前に皮むきされて立ち枯れしたスギを伐り、担ぎ、製材所に運んで磨きます。
立ち枯れした木は十分に水分が脱けて軽くなっているので、2mほどの丸太を女性でも担げるのだそうです。
さて、実際に担げるでしょうか。今からワクワクしますね−。

実は前回、8月に皮むき体験に参加したとき、私は印象的な体験をしました。手を入れられていない暗い植林の森に入ったときに、突然、哀しくなって涙が出てきたのです。その後、何年か手入れされて日が差して下草も生えた森に行くと、さっきまでの哀しみは消えてなくなり、すこぶる心地よくなったのでした。
これは、頭での理解と超えたナマな生物としての反応なのだと思います。この感じも、ぜひ多くの方々に体感してほしいと思っています。

NPO法人 森の蘇り』の大西さんが提唱している「皮むき間伐」の仕組みが素敵なのは、皮むきや木を伐る人が50人いれば、1人の林業家が独立できるということ。まさに「地営業」!
その試みが発展するためには、間伐材が潤沢に市場に出回り、間伐材でビジネスをしたり、家を建てたりする人が増えていくことが不可欠です。
東京に住む私たちは、そのために何ができるでしょうか。
私は実のところ、家を建てたいと思ってるんです☆

『++セッション』で考え、つながり、アクションしよう!


こんにちは。『まちエネ++プロジェクト』実行委員長、安田知代です。
(委員長といっても、まだ必要最低限少数ユニットですから肩書きをつけるまでもないんですが、「腹括り度」を表明するために名乗ってます。はい、これからどんどん成長していきますんでヨロシクです!)

さて、去る918日(日)に武蔵小金井駅から徒歩10分ほどの場所に『雨デモ風デモハウス』がオープンしました。雨や風や太陽の力を最大限に活かして生活できる環境配慮型モデルハウスです!
しかも、市民、専門家、行政、大学が協働でつくりあげ、完成後のこれからも協議体で運営していくという「新しい公共」の実践の試みでもあります。
その仕組みを活かして運営すべく、103日(月)には『デモデモカフェ』もオープンしました。

私たちが『++セッション』を開催する場所は、この『雨デモ風デモハウス』です。
学び、つながり、そして「地と人をつなぐ『地営業』」をどんどん育めるよう、愉しく準備を進めています☆
1029日(土)にスタートします。毎月1回、来年の3月まで6回の連続講座です。「地」とつながり、現在のマイナス課題をプラスに変えていきたいと思っている人、みんな集まれ〜!

さらに、『++セッション』のほかにも勉強会、体験ツアーなどのイベントの企画も始めています。お知らせは、このブログにアップしていきます。みなさんのご参加、お待ちしてます。

時代の転換期の今、私たちは何をすべきなのか? 
セッションやイベントを通じて、みんなで「++」しながら考え・行動していきますよ。
ピピっ!と共感した方も、ムムっ?と何かひっかかりを感じた方も、ぜひお仲間になってくださいね!

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実はこの企画の発端は、「地域で電力会社をつくりたい!」という私の妄想でした。
それをいろんな人に話すうちに、「エネルギー ≠ 電力」と気づき、電力問題を解決することだけに捕らわれずに、マインドセットを大きく変えて未来を考えることこそ、今、ほんとうに必要なことだと思うに至りました。
そして、『雨デモ風デモハウスプロジェクト』に参画する小倉ヒラクくんや黒岩哲彦さんをはじめとするNPO法人グリーンネックレスの方々と出会い、『++セッション』が生まれてきたのです。

まずは、やりたいことを口に出す。そこからすべては始まります。
おそれず、恥ずかしがらず、できるできないの枠をはめずに400年後の未来に思いを馳せ、妄想を語り合いたい方、お待ちしてますよ−!